2回目  温泉は名医 ~腰痛に効く温泉~

温泉は湯質や種類によって効能効果が異なる。

効能は未解明の部分も多いが、先人の残してくれた健康遺産をいただこう。
今回は「腰痛効果」のある温泉を紹介したい。
 入浴すると、浮力で体重が軽くなり筋肉への負担が減少し、筋肉の緊張がほぐれ、血管が拡張して血液の循環がよくなり、痛みが緩和されると同時に、体があたたまると、血行が良くなり新陳代謝が活発になり、老廃物や疲労物質が減る。

また、心身ともにリラックスする効果があり、ストレス性の腰痛にはそれだけでも十 分な効果があるといわれている。

 特に腰痛に効果があるのは「塩化物泉」がお奨めである。 食塩を含む温泉で、塩素イオンとナトリウムイオンが主成分であるものを食塩泉と呼んでいる。(口に含むと塩辛い味がするの、ですぐ分かる。) 食塩泉は、保湿効果が高いのが特長で、これは入浴すると皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防ぐことが要因である。 そのため体の芯からポカポカ温まり、腰痛のほかにも慢性関節リューマチ、神経痛などによく効くと言われている。

日本の温泉の中で、一番湧出量が多く四方海に囲まれた日本に多いのはうなづける。

瀬戸内海に面した広島県にも比較的多く嬉しい限りだ。

呉市蒲刈町の「県民の浜温泉」も塩化物泉であり、湯は無色透明で塩辛い味がする。

この温泉の良さは湯とともに、見渡すかぎり穏やかな海と島々、漁船がのどかに行きかう風景を眺めながら心ゆくまでお湯につかる景観にあり、まさに至福の時が味わえる。

県民の浜では、古代製塩土器を使った「藻塩作り」が体験できる。手間ひまかけてつくる感動と、天然の味、そして古代のロマンをぜひ肌で感じてみて欲しい。

私の、とっておきの温泉が島根県大田市にある「温泉津温泉 薬師湯」である。

日本温泉協会が源泉・泉質・加水などの6項目を湯船ごとに審査し、それぞれを5段階評価し、表示全項目「オール5の最高評価として認定した温泉なのである。

薬師湯の温度はやや熱めだが、肌につるつるとした泉質で、完全掛け流しも嬉しい。

広島からも近く、世界遺産石見銀山見学の帰りには見逃す事の出来ない名湯だ。

また温泉津の焼き物は、その北前船で全国に運ばれており特に「はんど」という名の水がめは、ここ温泉津を含めた「石見焼きのオリジナル陶器」として大ヒットした。

「玉造温泉」の泉質は硫酸塩泉と塩化物泉が絶妙にブレンドされた温泉で、さらに肌にやさしい弱アルカリ性なので次のような美肌効果も期待ができる。出雲風土記(西暦733年)に「一度洗えばお肌もしっとりすべすべ、二度入ればどんな病気や怪我も治ってしまう」と記録された歴史ある温泉地で、弱アルカリ性の泉質が肌につるつる感を、硫酸塩泉が肌にハリを与え若返らせ、塩化物泉が保湿効果を持続させ、腰痛を和らげる効果を益してくれる。「長楽園」には広大な混浴露天風呂があり、天然掛け流しの自家源泉の湯を満々とたたえ、別府の海地獄のごとく轟々と湯煙を上げる様は素晴らしい。

食は欠かせない旅のアイテムだが、宍道湖で獲れる魚介類の中から「宍道湖七珍」と称される独特な郷土の味覚がある。これは食して見たい一品である。
1)スズキ、(2)シラウオ、(3)コイ、(4)ウナギ、(5)モロゲエビ(ヨシエビ)、(6)アマサギ(ワカサギ)、(7)シジミの7つ。

 

県民の浜

山崎勇三さんプロフィール