9回目  湯巡り紀行~中国地方編

~変わった温泉~

全国の温泉地には特長のあるさまざまな温泉がある。

その中でも砂湯は有名で、天然の砂湯体験ができる場所は
大分県別府温泉、鹿児島県指宿温泉、山川温泉の3箇所しかない。
海岸の温泉湧出地帯の地熱や温泉水で温められた砂浜の砂を
首から下の身体にかぶせて寝そべるスタイルで砂蒸しともいう。
効能は砂の温かさに砂の重さ(圧力)が加わって血液循環と新陳代謝を促し、発汗させる。
冷え性や肩こり、腰痛に効果がある。

広島県にはつい最近まで竹原市忠海に日本式のサウナとおぼしき、
石風呂という珍しい風呂があった。雑木の枝木を燃やして暖めた後、
海水でぬらしたむしろ、乾燥させたアマモを敷き詰める。
浴室は潮の香りがいっぱいで、地元の常連で健康の秘訣と人気があったが
残念ながら後継者不足で閉店した。
さかのぼると10数年前には広島市内にも、
丹那の石風呂があったがこれも現在は無くなった。
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岸見石風呂
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瓦そば
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ういろう

しかし嬉しい事に山口県にはまだ数か所残っており希少価値的存在だ。

歴史は古く周防大島町久賀にある「久賀の石風呂」は
1180年、東大寺再建の木材を調達するため山口県徳地より切りだされた際に、
そこで働く人々の健康増進施設として石風呂を造ったと言われている。
他にも山口市徳地「岸見石風呂」、山口市徳地「野谷石風呂」が有名である。

山口市の名物料理としては「瓦そば」が有名で、西南の役の際に熊本城を包囲した兵士たちが、
焼いた瓦の上で肉を焼いて食べたという言い伝えから考案されたと言われている。
銘菓では「ういろう」が有名で京都文化を取り入れた大内時代からの歴史ある生菓子と言われている。
山崎勇三さんプロフィール