13回目  ~山は富士、海は瀬戸内、湯は別府~

~山は富士、海は瀬戸内、湯は別府~

オンセン(onsen)はいまや国際語である。
世界に誇る温泉街といえば、東の草津温泉、西の別府温泉が代表的であろう。
その中でも別府温泉郷は魅力的である。
特に広島と別府はかって船便で結ばれており、なじみの深い温泉地である。
私も何度か利用した経験があるが、広島宇品港から別府観光港へ向かうカーフェリーがあり、
金曜の夜8時宇品港を出発し、船内で一泊し、土曜の朝6時には別府に着くことができた。
早朝、別府湾から眺める湯けむりに包まれた別府温泉郷の景観は感動ものであった。
現在は、この航路が平成17年2月1日に廃止されており(広別汽船)本当に残念である。
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別府温泉
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広別汽船
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温泉津




別府温泉は大分県別府市に点在する温泉地で、別府八湯(べっぷはっとう)からなる
(鉄輪かんなわ、明礬みょうばん、柴石しばせき、亀川かめがわ、別府べっぷ、
浜脇はまわき、堀田ほりた、観音寺かんおんじ)八箇所をいう。
別府温泉郷には、日本の代表的な9種類の泉質のうち、放射能泉以外は全て揃っている。
実は中国地方にはその放射能泉が非常に多く各地に点在しているので、入浴する機会も多い。
よって広島の人が別府温泉に行くと9種類全部制覇することが出来るという訳である。

湧出量は毎分9万リットル(90トン)で日本一。
源泉総数約2500本。
別府だけで日本全体の温泉の1割を占めている。
豊富な温泉を生かして共同浴場も多く、その数150箇所以上といわれている。
また、別府を代表する「地獄巡り」や海岸では「砂湯」が行われ、
「泥湯」「蒸し湯」と入浴法も多彩に愉しむ事が出来る。

別府八湯の一つ明礬温泉は、明礬(湯の花)がとれ火薬の原料にもなる事から
江戸時代は幕府の専売品となり産出量は隣接する幕府領と合せて、全国の70%を占めたといわれている。
現在でも別府を代表する入浴剤(湯の花)として有名である。
近年では、行政による老朽化していた市営温泉のリニューアルや町並み整備などの一方
「別府アルゲリッチ音楽祭」「別府八湯温泉泊覧会」という多彩な滞在型観光メニューをそろえた
「オンパク」ボランテイアガイドによる街歩きツアーなど温泉地活性化の取り組みも盛んに行われている。
中でも注目なのが「別府八湯温泉道」で、
共同浴場や温泉施設・旅館のうち88ヵ所湯巡りすれば「温泉名人」の称号が与えられる。
中国地方でもご当地温泉マイスターや温泉ソムリエ等の資格認定を企画している地域もあるので、
是非挑戦してみてはいかがであろうか。

中国地区には世界遺産の中に温泉が二ヶ所もあり自慢できる。
一つは島根県の石見銀山遺跡の近く温泉津温泉と、
あと一つは広島県宮島にも最近温泉を掘り当てた旅館があり人気である。
山崎勇三さんプロフィール