Vol.18_「お薬手帳」と「かかりつけ薬剤師」

広島市薬剤師会レポート_vol.18_「お薬手帳」と「かかりつけ薬剤師」


「お薬手帳」を活用していますか?
「お薬手帳」は、あなたに処方された薬の名前や飲む量、回数などを記録するためのとっても大切な手帳です。
今回はこの「お薬手帳」そして「かかりつけ薬剤師」を持つメリットについてお話しします。

お薬手帳を持つメリット

 「お薬手帳」の活用は、それを持って医療機関を訪れる私たちに多くのメリットをもたらします。まず、初めて受診する医師に対して「お薬手帳」に蓄積した薬剤服用歴を開示することにより、薬の重複や相互作用(飲み合わせ)の防止など、適切な治療法を選択する場合の参考情報としてもらえ、安心して医療を受けることができます。医師側からみても、患者が他所で処方された薬の名前と飲んだ量・頻度、疾病の症状の改善状況や副作用等との関係を判断する場合の重要な情報源となります。また、介護を受ける場合にも、ヘルパー、保健師、ソーシャルワーカー、ケースワーカー等に対する連絡帳として提示することにより、服薬等を支援してもらうことができます。さらに、同じ薬で起きるアレルギーは、2度目は1度目より強く出ると言われていますので、同じ副作用を繰り返さないためにも「お薬手帳」は役立つのです。

 東日本大震災や熊本地震などの災害時には、被災者の方が携行していた「お薬手帳」の情報により、適切かつ迅速に医薬品が提供されたり、救護所においては医療チームが効率的な治療を行ったという例もあります。他にも、急に具合が悪くなったときや入院することになった際にも、「お薬手帳」はとても重要になってきます。手帳には自身のアレルギー歴や副作用歴・既往歴などを記入するページもあり、これらをきちんと記入することでアレルギーなどに関しても対応してもらえるので、正確に管理・記入することを心がけましょう。



かかりつけ薬剤師とは

 2016年4月より、「かかりつけ薬剤師制度」がスタートしています。「かかりつけ薬剤師」とは、薬の服用・管理をはじめ、体調や食事の管理など健康全般の相談ができる薬剤師を持つことを意味します。自らが信頼のおける薬剤師を選び、自分が服用している薬のことを把握してもらい、薬局の営業時間外でも、何かあった場合に相談や適切なアドバイスを24時間体制で受けることが可能です。また薬剤師も、薬を処方した医師とも連携し、服薬状況や体調の変化を把握、必要に応じて医師に報告・相談します。さらに、ご自宅で薬の確認・整理を行うこともあります。ちなみに、「かかりつけ薬剤師」は1人につき1名のみしか選ぶことができません。まさにあなたにとっての「かかりつけ薬剤師」なのです。

 「お薬手帳」も「かかりつけ薬剤師」を持つことによって、薬歴(薬の服用の記録)を作成してもらえる、副作用などの健康被害が未然に防がれる、医療機関が発行する処方内容を知ることができる、服薬指導をいつでも受けられるといった、より適正・適切な服用ができ、安心で健康な生活を送ることが可能になります。なお、市販薬や健康食品の飲み合わせについても相談にのってもらえますので、まずはあなたのかかりつけ薬局で、気軽に相談してみましょう。



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