Vol.42 株式会社広島三越 代表取締役社長 吉田尊弘さん

Vol.42_吉田尊弘さん
株式会社広島三越 代表取締役社長
吉田 尊弘さん


【プロフィール】
1965年生まれ、東京都出身。早稲田大学教育学部卒。1988年株式会社伊勢丹入社。お得意様営業部、子会社である株式会社レオマート代表取締役社長、商品統括部EC事業推進部部長、MD統括部プロモーション商品部長などを経て、2020年10月より現職。百貨店社員としては珍しい経歴を持つ。30代半ばまではラガーマンとして関東社会人リーグのトップリーグでも活躍。現在も朝5時に起床し、2時間のジムトレーニング、10㎞のランニングを終えて出社するスポーツマンで、リフレッシュ方法はゴルフ。



お客様の“心の満足度”を高める。
それが百貨店の存在意義。


 ファッション誌を愛読した青年時代。そのまま好きが高じて“ファッションの伊勢丹〟へ入社。EC部門やプロモーション部門の部長を歴任し、昨年10月、広島三越の新社長に就任。コロナ禍という厳しい状況での舵取りを任されるも消極性はありません。かつて40代で子会社の社長を務めたときは就任時から億単位の立て直しに追われました。社員の雇用を守るため何とかして黒字経営にしなければ…という一心で、様々な計画を打ち立てたと振り返ります。「ようやく黒字化が見えてきた頃に異動になってしまいましたが(笑)」。このとき感じたのが、仕事は人の気持ちをどうやって高めていくかが大切だということ。ビジネススクールにも通い多くの知識や手法を学んできましたが、現場で重要なことはスタッフのモチベーションの維持であると肌で感じました。
 この経験から、社長就任後にまず始めたのが社員全員との1対1の面接。「1人1人の力はとても大きいものです。だからそれぞれの経歴や仕事にかける思い、長所や短所を理解し、できるだけ希望に添える形で適材適所の配置をしていきたいと考えています」。現状でも良い店だと自負する広島三越。でも、自分がここに来た以上はより安心して働ける職場、日本一働きやすい職場を目指します。
 古い業態と思われがちな百貨店業界。しかしコロナ禍によってその役割、存在意義が明確化されてきたと吉田さん。憧れているものや欲しいものに偶然出会える場所が百貨店であり、それは自身の入社当時から変わらない百貨店が持つ魅力です。良質な商品であることはもちろん、商品が持つ生産者や製造過程といった背景、文化的側面までを伝えられるのが、成熟した日本社会における百貨店ならではの強みであり、事実コロナ禍にあってそうした〝心を満たす〟商品を求める動きは強まっていると話します。「EC(電子商取引)は活況ですが、接客という点においてお客様の気持ちを慮って行うリアルなお客様対応には勝てません。どちらが上ではなく、両方ともが今の時代には必要で、だからこそ融合が必要だと思います。そして私たちは潜在的なニーズに出会える小売業の醍醐味を、これからもみなさんに伝えていきたいです」。
 お客様が足を止め、素敵な出会いをされた瞬間が吉田さんの喜び。午前10時半、そんな瞬間のため今日も正面入口に立ちます。





ニールズヤード-レメディーズ

「広島ではここにしかないもの」の商品展開に注力。そのひとつが『ニールズヤード レメディーズ』。人間が本来持つ自然治癒力に着目し、植物の力を取り入れた上質なライフスタイルを提案するホリスティックビューティブランドで、植物から丁寧に引き出した香りと生命力溢れる成分を、新鮮なままスキンケアアイテムとして届けてくれます。



サンタ・マリア・ノヴェッラ

同じく『サンタ・マリア・ノヴェッラ』は中国地方初出店。歴史あるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会を運営する最も古い修道会のひとつ、ドミニコ修道会の“癒し”の思想を起源とし、高品質の天然栽培の草花や天然油脂から作られる製品は「香りの芸術」と称され、フレグランスをはじめフェイスケア、ヘアケア、バスアイテムまでが揃っています。