Vol.38 株式会社マリモホールディングス 代表取締役
深川 真さん

Vol.38_深川真さん
株式会社マリモホールディングス 代表取締役
深川 真さん


【プロフィール】
1973年 広島市生まれ。1994年 広島修道大学在学中に株式会社マリモに入社。1995年 広島修道大学商学部卒。1999年 取締役就任、2000年に後継指名を受け社長室長に。2007年3月に株式会社マリモ代表取締役に就任。2015年8月より現職。株式会社マリモは先代が設計事務所として起業し、1970年からの20年、分譲マンションを設計。1990年に分譲マンションデベロッパーに転身し、地方都市を中心に全国の分譲マンションのないエリアで分譲マンション事業を展開。自身が代表取締役となった後は、リーマンショックを経て不動産総合デベロッパーとして事業を拡大。2015年に持ち株会社制に移行し株式会社マリモホールディングスが誕生した後も、ホテル事業や中国での分譲マンション事業、温浴事業等を幅広く展開している。2019年9月より創立50周年。たまの休日はもっぱらアウトドア。特に自身の船で出かける海釣りが至福の時間と語る太公望でもある。また、社会貢献活動にも精力的で、自ら現地に赴きカンボジアでの学校建設支援などにも尽力している。



多くの人に支えられているからこそ
永続のためにはフロンティア精神を常に心に



求められるモノを、必要なだけ

 全国で2万5千戸以上のマンション分譲実績を誇るマリモ。その持株会社としてグループ経営を担うマリモホールディングスの代表取締役・深川真さん。07年にトップに就任するも、翌年にはリーマンショックが業界を直撃。自社の好決算とは裏腹に忍び寄る危機を感じていたという深川さんは、人員削減や物件売却に踏み切りました。苦渋の決断ではありましたが、その判断が早かったおかげでいまがある、と当時を振り返ります。またこの経験から、次に大きな不況の波が来た時にマンション事業のみでは乗り越えられないのではないかと考え、国内・海外でのマンション以外の不動産開発を推進、現在会社は順風に50周年を航海中です。元々、先代が設計事務所から興した同社。モノづくりの精神は脈々と受け継がれ、「売ればいい」ではなく「良いモノを必要なだけ」が信条でもあります。だからこそ地方マーケットの開拓にも、必要な街に必要なモノをとの思いで、情熱を注いできたそう。他社が開発しない地域への挑戦は並々ならぬ努力が不可欠ですが、「父が作ってくれた会社を立派に引き継いで次の世代へ渡したいという義務感があります。会社は多くの人に支えられていますから、永続させるためにはとにかくチャレンジが必要なんです。それと、〝世の中に求められているモノを作る〟という面白さも私を突き動かす原動力です」と、揺るぎないフロンティア精神が印象的です。



ビジネスと、社会貢献と

 総合不動産デベロッパーとしての地位を確立したいま、意外にも見据える先は不動産以外の事業。ホテルや留学生向けの寮、地方創生に係る事業など、開発はもちろん運営もできる会社がこれから目指す姿です。求められているニーズは何なのか、それが社会へどういった形で還元できるのか…挑戦すべき課題は山積みですが「新しいことにチャレンジしている時が一番燃える」と楽しそう。
 一方で、仕事以外のライフワークも深川真を形成する大きな要素。それがボランティアです。いまだ教育環境の整っていないカンボジアに、これまで3校の小中学校を建設、多くの子どもたちに適切な教育環境を提供してきました。「喜んでもらえることは本当に嬉しいですよ。これから自分がいなくても運営できる会社にして、私自身は営利とは関係のない部分に残りの人生の一部を使っていきたいですね」。なるほど、仕事を離れたとしても深川さんの挑戦は終わらないようです。





カンボジア-オウ・アンピル小学校の開校式にて

カンボジア オウ・アンピル小学校の開校式にて。
日本から飛行機とバスを乗り継ぎ約12時間という長い道のりを越えて出席。校舎建設費の他、リュックや文房具も全生徒に寄付しました。



宮島沖にて

宮島沖にて。モニターを見ながら魚群探しに夢中になるという深川さんのこの日の釣果は、瀬戸内海の名物、大物のタイ!