Vol.32 医療法人社団ヤマナ会
会長/仙石庭園 園主 山名 征三さん

32_山名征三
医療法人社団ヤマナ会 会長 / 仙石庭園 園主 山名 征三さん

【プロフィール】
64年 岡山大学医学部卒業/69年 医学博士号取得(免疫学)/70年 オーストラリア、モナシュ州大学(メルボルン)大学院博士課程入学、免疫アレルギー学専攻/73年 Doctor of phylosophy(Ph.D)の称号授与/79年 岡山大学医学部附属病院講師拝命/80年 西条中央病院院長就任/94年 東広島記念病院 広島リウマチ・膠原病センター創立/98年 広島生活習慣病健診センター創立(東広島市)/02年 医療法人社団ヤマナ会設立/10年 東広島整形外科クリニック併合/11年 広島生活習慣病・がん健診センター設立(広島市)、さくらMRIクリニック設立/15年 広島生活習慣病・がん健診センター大野設立(宮島対岸) 。日本リウマチ学会専門医・指導医(元)、広島県リウマチ科医会初代会長、Best Doctor in Japan(〜2015)、日本リウマチ財団保健検討委員会委員など、所属・資格多数。



患者さんがいる限り生涯現役 それが医師としての使命


リウマチ・膠原病の生き字引

 リウマチ・膠原病の権威としてその分野では知らない人のいない山名征三さん。青年期は岡山大学や当時世界の免疫学をリードしていたメルボルンの大学などで研究に没頭し、大きな業績も残しました。しかし、直接患者さんの治療を行いたいという思いが強くなり、大学を離れる決意を固めたそう。その後、西条中央病院の院長として臨床のキャリアも形成しながら、56歳の時にリウマチ・膠原病の専門病院を創立。遅い船出とはなりましたが、高い専門性が評判を呼び、現在受診者数は全国3指に入ります。そんな中、それでも病院の将来のためには何か新しい事業を、と思案して設立に至ったのが健診センターです。「当時は老人医療にどこも注力していた時代。でも将来的に健診なくして医療は受けられない時代が来るのではと予見し、また皆さんが最も心配されるガンに重点を置いた施設を作りました」。新規参入ゆえ当初こそ苦戦したそうですが、高いレベルでの健診は次第に評価され、今では中四国トップにまで成長しました。こうして医業経営でも成功を収めた山名さんですが、御年80未だ現役です。「患者さんが離れていかない限り続けていく、それが医師としての使命です。リウマチ・膠原病に関しては60年近くもその歴史を見てきた人間ですから、それを社会に還元していくのも務めだと思います」。



造園家としての顔

 「仕事6割、趣味4割の人生」とは自身の言葉。若くして備前焼、中国絵画に傾倒し、それらコレクションの一部は健診センターにも展示してあるほど。またモノづくりも得意とし、自ら巨木天板でテーブルなどを作製、病院内で活用中なのだとか。そんな山名さんが趣味の到達点として選んだのが〝石〟でした。構想からおよそ20年をかけて完成させた石庭「仙石庭園」は、設計から施工まで仕事の合間を縫って山名さん自身が取り組んできた結晶。特に還暦を過ぎてから、こうした作業に没頭していると不思議とエネルギーが溢れてくるそうです。「研究者として生きて、第2の人生は起業家、医業家として生きました。これからの人生は趣味を極めて生きてみたいですね。ただ大きくて立派な庭園を造ったで終わりではなく、この庭園を独立採算できる形で未来永劫残していきたい。人生を終えるのは、それを見届けてからです」。





約6,000坪という広さを誇る「仙石庭園」
全国の銘石・奇石・組石を回廊しつつ鑑賞

約6,000坪という広さを誇る「仙石庭園」。全国の銘石・奇石・組石を回廊しつつ鑑賞でき、全体として庭園形式をとっている全国的にも類をみない大規模石庭です。晴れた日の心地よさはもちろん、石の艶やかさを愛でるなら雨の日が格別なのだとか。また庭園の他、神石殿と呼ばれる建物内にも数多くの石が美しく展示されています。