Vol.29 株式会社ザ・ステージ 
代表取締役 竹中 敏治さん

竹中 敏治
株式会社ザ・ステージ 代表取締役
竹中 敏治さん

【プロフィール】
1947年生まれ。岩国市出身。25歳から営業職を10年経験し、35歳で退職。当時付き合いのあったアパレルの社長から「竹中商店を旗揚げするなら今しかない、社長になるなら今しかないよ」と背中を押してもらえたのを機に、36歳で現在の会社を創業。最初は立町に10坪程の小さな店舗だった。現在も買い付けのほとんどを自らが行い、海外へ出かけることもしばしば。プライベートでは、奥さんと行うストレッチが毎朝の日課。またごく最近になって、ようやく日曜くらいは休もうというスタンスになったそう。焼物や時計などのコレクターという一面も。


流行は立ち止まったら終わり。
常に大きな流れの中心を泳いでおかないと。



 齢70には見えない若々しさは、ファッション業界に身を置くゆえか、パーソナリティーに起因するのか…今回お話を聞いたのは広島市内でセレクトショップ3店舗を展開する竹中敏治さんです。


常にチャレンジの精神で

 36歳の創業時、業界はDCブランドブーム一色。立ち上げたばかりの自分の店とデザイナーズブランドの店との売り上げの差に愕然としたという竹中さん。前職の営業時代には大きな金額を動かしていただけに、さらにショックは大きかったと言います。そんな折、たまたま開いた雑誌に載っていた『伝統とは革新の連続である』という言葉。老舗と呼ばれる店も、守りに入ることなくチャレンジし続けているからこそ老舗であり続けているのだと得心し、同時にその言葉はファッション業界にこそ合致するものだと思い至ったそうです。街を見回せば、若い頃あんなにキラキラ輝いていた店も、いくつかはその輝きを失っていました。「立ち止まったら終わり、常に流れていかないと」。不退転のこの決意は、そこから次第に業績を押し上げていくのでした。



五目チャーハンのような店作り

 ファストファッションやネット通販全盛の時代。それらと勝負するには対面販売の強み=販売員のレベルしかないと言い切ります。商品が良いのは当たり前、ここで働くスタッフこそが自社の財産です。だからこそスタッフ教育には特に熱心に取り組んできました。「似合うかな?」と迷っているお客様の背中を押してあげることが、自信を持って着こなしてもらえる第一歩だからです。『商品』よりも『販売員』に対するファンの方が多い、それが店の自慢。一方で、竹中さん自身は、仕入れる商品にも常にアンテナを張っています。「海外で直接買い付ければ希少価値があるものが手に入るし、国産にも今は良いものがたくさんある。ベーシックなものからそうじゃないもの、外国産から国産と、いろんな良いものが混在している五目チャーハンのような店が理想です」と竹中さん。そのためにも、流行という大きな流れの中、常にお客様に風景を楽しませる船頭として、まずは自分の好みの範囲を広げているのだとか。
 竹中さん曰く、ドレスコードに対してまだまだ後進国だという日本。ひときわオシャレに敏感な70歳は、歳をとっても面白く生きられるんだよと、楽しそうに笑います。





株式会社ザ・ステージ

社員旅行で訪れたハワイにて。頑張ってくれるスタッフのため、世界各国への年に1回の社員旅行を毎年欠かさず続けています。


WOMAN’S GALLERY

展開する3店舗の1つ、WOMAN’S GALLERYの店内。この他、GALLEY、the stageとそれぞれに魅力的で上質なアイテムを取り揃えています。