Vol.19 オタフクソース株式会社
代表取締役社長 佐々木 茂喜さん

オタフクソース株式会社 代表取締役社長 佐々木 茂喜さん
オタフクソース株式会社 代表取締役社長 佐々木 茂喜さん

【プロフィール】
1959年生まれ。オタフクソースの工場がまだ大芝町にあった
学生時代からアルバイトをし、大学卒業後、正式に入社。
現場では製造と営業を経験後、2005年、6代目社長に就任。
最初から決められたレールだったわけでもなく、
社長就任時にも気負いはなかったと本人談。
プライベートでは大の釣り好きで、自身はそれを
ライフワークと呼ぶ。ストレスのない生活も、休日には
好きな時間に好きなだけ釣りを楽しんでいるからだとか。
また、外食の多さと睡眠時間の少なさにも関わらず、
年間200食以上というお好み焼のおかげで健康体でもある。


広島のソウルフードお好み焼を世界へ

ソースメーカーのトップとして

 「決めなければいけない」「逃げてはいけない」、それ以外にリーダーとしての定型はないと語るのは、オタフクソースの6代目社長・佐々木茂喜さん。現在も足繁く町のお好み焼店に通い、自身の五感でその味を学ぶ日々。また、そうした中で生まれる店主との直接のコミュニケーションも大切にしています。現場を経験する中で学んだのは「世の中に偶然はない」ということ。せっかくできた縁を生かすも殺すも自分次第なんだと、社員にも言ってきかせます。組織の長としては戦術・戦略ではなく、ミッションとビジョンを重視しています。何のために自分達はあるのか、そしてどこに向かうのかを社員一人ひとりが考え、世の中に役立つことを、あくまで本業の中で行っていくことを理想としています。その中の1つが、「WoodEggお好み焼館」。お好み焼の情報発信拠点として2008年に開館、来館者はすでに10万人を超えています。



人材のために尽くすこと

 先代からの「その時に一番良いものを取り入れる」という考えを受け継ぎ、ハードウェア、ソフトウェアに関しては企業規模からみても充実したレベルに。お客様からの意見やクレームなどを全社員で共有できるシステムも作り上げました。その上で、次はヒューマンウェアが肝要だと明言する佐々木さん。昨夏には、健康管理意識が高まるようにと社員食堂をオープンさせ、摂取カロリーなどのデータ蓄積システムも導入。また、仕事と子育ての両立支援で、独自のプランを制定して、取り組んでいます。さらに今後は、社員が持てる知識を集結させる場として、研究棟も建設予定です。



お好み焼への思い

 戦後復興のシンボルともいえる食べ物「お好み焼」。お好み焼を食べ、笑顔になり、元気になり、広島の町は活気を取り戻してきました。「簡単に作れて、これほど栄養バランスに優れたものは世界のどこにもないと思います。広島復興の象徴であるお好み焼のテーマ性を、機能性を、そしてお好み焼を食べながら楽しめる団欒〝お好ミュニケーション〟を、広島から、日本中へ、そして世界中に広めていけたらいいですね」。現在も様々なお好み焼普及活動を推し進めるオタフクソース。採算を度外視したお好み焼に対する情熱が、お好みソースの美味しさの秘訣だと気づきました。





ユーザーの声を受けて改良を加えた「ピタッとキャップ」の採用や、世代や地域など多様化する嗜好に合わせてお好みソースのラインアップを充実させるなど、商品を磨き続けている

「キャップにソースが付いてしまう」というユーザーの声を
受けて改良を加えた「ピタッとキャップ」の採用や、
世代や地域など多様化する嗜好に合わせてお好みソースの
ラインアップを充実させるなど、商品を磨き続けている。
写真は3/2に発売された品々。


非常にユニークな「無人島研修」

非常にユニークな「無人島研修」。日常とは異なる環境で、
自らが考え創意工夫して生活し、感性と逞しさを磨くのが
目的。この他にも、キャベツ栽培から学ぶ
「キャベツ農場研修」や、歴史上の偉人にふれる
「社長塾」など、社員育成・社員交流を盛んに行う。