Vol.14 チャーリーダンススタジオ
主宰 チャー・今井さん

チャーリーダンススタジオ主宰 チャー・今井さん
チャーリーダンススタジオ主宰 チャー・今井さん

【プロフィール】
1957年生まれ、広島市出身。
バレエダンサーの母のもと、1歳7ヶ月から
クラシックバレエを始める。1970年に家族で渡米、
80年に帰国するまで中高大学時代を過ごす。
帰国後すぐに、妹のアリ•今井とダンススクールを主宰、
教室は来年で35周年を迎える。
数多くの舞台•イベントステージに出演する他、
近年は後進の指導にも力を入れている。


表現に言葉の壁はないと知った そして思う、生きること=踊ること

 「一生現役。どういう形であれ、踊りに関わって生きていきます」。溌剌とした笑顔でそう語るのは、広島市中区でチャーリーダンススタジオを主宰する、チャー·今井さん。
 スタジオ名は、自分の名と、共同でスタジオを主宰する妹のアリ·今井さんの名を重ねたものです。来年で実に35周年、約1万人もの卒業生を輩出してきました。


 バレエダンサーを母に持った今井さんは、物心つく前からクラシックバレエを始めます。教室でいつも帰りの遅い母を妹と2人で待ちながら「絶対に踊りの先生にはならない」と、幼心に思っていたと言います。そんな今井さんの人生の転機となったのが中学1年生の時、家族でのアメリカ移住です。まだ渡米する日本人もほとんどいなかった時代、様々な苦労が今井さんを襲いました。中でも彼女を苦しめたのが言葉の壁。会話ができないので友人もなかなか出来ず、学校の勉強もついていけない状態でした。しかし苦境の中にあっても、持ち前のバイタリティと辛抱強さで、今井さんはみるみる自己確立を遂げていきます。様々なアルバイトやボランティアを経験し、学校の成績も学年上位を取るほどに。そんな彼女を支えた柱となったのが、ダンスです。

 「ダンスは言葉がわからなくてもできました。そしてそれが自信に繋がりました」。幼少期よりもはや生活の一部だったダンスで、今井さんはハイスクールの花形、チアリーダーに選出されたり、カンパニーに所属し、数々の舞台活動を続けていくまでに。それでもまだ「ダンスを職業に」という考えは、今井さんの中にはありませんでした。そんな彼女の背中を押したのが、様々な苦難を共に乗り越えてきた妹の存在、そして「お母さんの仕事は人に喜びを与える素晴らしい仕事なのよ」と言い残して他界した祖母の言葉でした。帰国後、広島で教室を開いた途端、多くの生徒が扉をたたいてくれました。それから20年、30年と通い続けてくれる生徒もいます。そんな人たちがいるから、しんどいと思うこともないそうです。


 家に帰ると、心優しい旦那さんと息子さんが待っています。幼い頃に「そうなりたくない」と思った母と同じ仕事をし、やはり同じように帰りが遅くなったりもしますが、「のびのびと自由に、人生でいまが一番、素に近い自分で生活できています」と柔和な笑み。50代半ば、円熟味を増したステップは、ここにきてより軽やかにリズムを刻みます。





ダンスに活かそうと始めたフラワーアレンジメント

ダンスに活かそうと始めたフラワーアレンジメントだが、
生来の花好きが高じて今ではフラワーセラピストの
資格を有するまでに。年4回、お花の会も開催。


夢を叶えてくれるという言い伝えを知り、コレクションし始めたユニコーンのアイテム

夢を叶えてくれるという言い伝えを知り、
コレクションし始めたユニコーンのアイテム。
置物をはじめ、絵画やアクセサリーなど、
種類は多岐におよぶ。