Vol.12 ユノ川産婦人科クリニック
院長 温泉川 梅代さん

ユノ川産婦人科クリニック 院長 温泉川 梅代さん
ユノ川産婦人科クリニック 院長 温泉川 梅代さん

【プロフィール】
1947年生。徳島県阿波池田町出身。
私立土佐高校卒。広島大学医学部卒業後、
同大学産婦人科入局。その後、福島生協病院、
厚生吉田病院、中電病院を経て、
1981年1月にユノ川産婦人科クリニックを開業。
現在、広島県医師会常任理事、
広島医師協同組合理事を務める。
著書「ちょっと背中を押して」。
セミプロのシャンソン歌手。2010年Joy Nanaで
「白秋に」CDデビュー。


初めから強い人なんていない。前向きに人生を謳歌しましょう。

 「だいたい運がいいのよ、多分」。
 ハリのあるハスキーボイスで屈託なく笑う温泉川梅代さんは、広島市中心部に女性で初めてビル内に産婦人科を開業し、現在は広島県医師会常任理事を務め多忙な日々を送る一方で、セミプロのシャンソン歌手という顔を持つバイタリティー溢れる多才な女性医師です。医師を目指したのは、女性でも手に職をという亡きお母様の希望からでした。阿波踊りで有名な徳島県阿波池田町にある材木屋の6人目に生まれ、1歳の時に父親を亡くされたそうです。兄妹と材木屋の従業員に可愛がってもらい、吉野川の自然の中で存分に遊んだと自らの幼少期を語られます。私立土佐高校を卒業後、広島大学に進学。産婦人科を選び、33歳で開業してから様々な症状や悩みを抱えた患者さんと出会い、自分自身思い悩むこともあったそうです。

 「ある方から思考回路は変えられると教わったの。これには訓練が必要よ。なるべく前向きに考えるように意識を持っていって、上手に忘れる」。温泉川さんを救ったこの考えは多くの患者さんにも浸透しています。


 毎年4月に、広島市立大学で性教育についての講義を受けもたれ、年々広がっていく学生との年齢差に懸念を抱いておられました。そんな時、講義後の帰りに乗ったエレベーター内で茶髪の学生から「先生の講義よかったッスよ、必須にすべきです」と声を掛けられ驚いたそうです。「自分が恋愛や出産をする時期に、性について語るのは気恥ずかしかったけれど、今は遠慮なく言えます。愛を語るのはシャンソンの中でね」。
 39歳の時に金子由香里のディナーショーで『再会』という語りの歌を聞いて触発され、すぐにピアノを演奏してくれる人を探してレッスンし、今は自称セミプロとして活動され、小ステージやディナーショーを何度も開かれています。「歌は良いわよ。ささくれ立った気持ちをなだめてくれるし、ステージに立つために、日々体型維持に気をつけているの」。趣味のゴルフも一役買ってくれています。


 「CHIC世代は子育てが一段落される方が多いと思うので、自分が楽しめることを見つけるといいですね。趣味は心身ともに健康にしてくれます。また、更年期かなと思ったら1度は専門医の診察を受けて、必要なら治療を受けてみてください。もっと人生楽しまなくちゃ」。

 歌うように語られる一つひとつの言葉に、愛の賛歌が響きます。





2010年に発表した「白秋に」Joy Nana。

2010年に発表した「白秋に」Joy Nana。
伸びやかに歌うハスキーボイスが
耳に心地よくこだまします。


開業して31年になるユノ川産婦人科クリニックは、多くの女性の拠り所

開業して31年になる院は、
親子3代で通われる患者さんもおられ、
多くの女性の拠り所となっています。