Vol.10 料理研究家 松田 麗子さん

料理研究家 松田 麗子さん
料理研究家 松田 麗子さん

【プロフィール】
1947年生。神石高原町出身。
広島文教女子大学食物科卒業。
広島酔心調理科専門学校に学び、1971年料理研究家になる。
現在はJA家の光全国講師、中国新聞文化センター講師、
アトリエ・レイコ主宰の他、
広島ホームテレビ「熟年ファイターズ」や
広島テレビ「コープのおいしめし」、ラジオ、雑誌、
講演会などで幅広く活躍中。
著書に『松田麗子のアイデアいっぱい簡単料理』、
『無水鍋の料理』ほか多数。


愛ディア料理は心が隠し味、仕上げに大さじ1杯の愛情を。

 亡きご主人が命名した〝愛ディア〟料理で、広島のテレビやラジオ、講演会などで幅広く活躍され、「限りある人生に、限りのない学び」をモットーに、常に勉強する姿勢を崩さず、「生涯、現役」を掲げて、愛情たっぷりのレシピを私達に届けてくれる料理研究家の松田麗子さん。
 この業界に入ったきっかけは、「奥さんの料理は美味しいね」という何気ない一言でした。23歳で料理研究家として出発してすぐに好機が訪れます。若い料理研究家を探していたテレビ局の意向から松田さんが抜擢され、一躍時の人に。「実力より人気の方が先に出てしまって、独学で毎日、猛勉強しました」。謝礼はすべて資料代に費やされ、頭の中は常に料理のことばかり。 スーパーで買い物をする主婦の何気ない会話の中からヒントを得たり、仕事やプライベートで行った47都道府県のさまざまな土地の食べ物を食べ尽くして、自分の舌を鍛え、松田流を確立していきました。

 「色々な人、色々な味に出合えたことが血となり肉となり、今の私を支えています。とても貴重な経験をさせてもらいました」。


 味の好みは人それぞれ、揺らぐことも多々あったそうです。「だけど一度も辞めようと思わなかったのよ」。常に前向きに突き進み、自分で生み出した味は隠さず人に教える、わからないことは素直に認めて、後で必ず調べてお伝えする、この姿勢は今もずっと変わらない松田さんのポリシーです。
 教え方が上手と褒められると教師だったご両親のことを思い出されるそうです。「料理は物語を紡ぐもの。テーマに沿ってメニューや食器、私も含めてトータルで演出するものです」。凛とした面持ちで語る松田さんは、仕事をした後の自分の顔を見るのが好きなのだとか。また、これまでの料理研究家としての思いの詰まった料理本「さぁ、食べよ、一緒に食べよ」は、エッセーを織り交ぜた料理本で、今後はエッセーを中心とした料理本を出版していきたいそうです。


 「感謝・感激・感動と昔から言うように、常に心を動かしていないと感性は育たないと思うんです。感情を豊かに持つことが若々しくいられる秘訣ではないかしら」。最近始めたという「新民謡」は松田さんにとって人生初の習い事。「声を出して歌うとお腹が空くの。お腹が空くということがものすごく幸せなことに感じるのよ」。まさに人生を謳歌中。そのパワフルな感性は人に勇気を与え、憧れを感じます。





桜コレクションの中でも一番のお気に入りが『桜の器』

桜が大好きな松田さんの桜コレクションの中でも一番の
お気に入りが『桜の器』。自宅で開かれる料理教室では、
年に1度だけこれを使ってお花見料理することを
生徒さん達が楽しみにしている恒例行事となっています。


趣味の「新民謡」は、地元の伝承民謡に似せて作詞・作曲された唄

松田さんのライフワークのひとつ“地産地消”が縁で始めた
趣味の「新民謡」は、地元の伝承民謡に似せて
作詞・作曲された唄。
慰問や発表会で友人の創った歌を披露しています。