Vol.8 株式会社平安堂梅坪
会長 竹内 泰彦さん

株式会社平安堂梅坪 会長 竹内 泰彦さん

株式会社平安堂梅坪 会長 竹内 泰彦さん

【プロフィール】
1932年生。広島市出身。
広島大学文学部を卒業後、家業を継ぎ、
最初の直営店「甘党喫茶」の店長を務める。
1974年、代表取締役社長に就任。
1976年に広島市菓子協会組合、広島県菓子工業組合の
理事に就任し、2002年には理事長となる。
現在、「ひろしま菓子博2013」の実行委員会委員長として
広島の街の活性化に尽力している。


和菓子も日々の生活も、興味を持って、美的感覚を磨く

 深緑の生地に、枝から白や薄紅色の梅花と蕾が品よく散りばめられた包装紙。一目見ただけでセンスの良さと、中で眠る和菓子を想像して心が弾みます。「和菓子は生活の中での文化的な存在」穏やかにそうおっしゃるのは、大正7年創業の老舗和菓子店 株式会社平安堂梅坪の会長 竹内泰彦さん。
 自らも絵を描かれ、フランスにも二十数回足を運び、常に美に対する意識を大切にされている竹内さん。現在、来年広島で開催される「ひろしま菓子博2013」の実行委員会委員長として意欲的に活動されています。


 大学を卒業し家業を継がれた昭和30年、当時、柿羊羹の製造本舗だった平安堂に転機が訪れます。自ら作った和菓子を自ら売る製造販売に転換するというものでした。お客様の声を直に聞きたいという考えから、自ら店長となり甘党喫茶を開きます。 おしるこの他にお雑煮もメニューに加え、料理屋の主人にだしの取り方から材料の吟味まで教えてもらう徹底ぶり。
 「味覚は習って習得できるものではないんです。毎日の食べごとの中で磨かれます。いかに味覚を鍛えて〝美味しい〟を見極めるかが勝負です」。その後、直営店舗を確実に増やし、家庭で身近に食べられる和菓子として知名度を確立、昭和40年には洋菓子部門を創設するなどお菓子の可能性をさらに広げ、守るべき味と新しく創造していく味を吟味しながら、お客様に喜んで食べてもらえるものを追求し続けます。


 「自ら作るわけではないので、作りたいお菓子のイメージを的確な言葉で職人に伝えています。説得力のある言葉で伝えれば相手は納得します。お互いのイメージがマッチして初めて美味しいお菓子が出来上がるんです。思いつきや即席では出来ません」。その考えは「ひろしま菓子博2013」にも繋がり、今までとちがう広島初のコンセプトが話題を呼んでいます。
 「全国お菓子めぐり館」の展示コーナーで一部即売や試食ができるスペースをつくったり、周辺の街の活性化にと、再来場システムを導入、土日祝は20時まで開場するなど、実行委員会のアイデアと実行力が光ります。


 竹内さんの元気の源は興味・探究心にあるそうです。「探究心は人生を明るくしますよ。何歳までテニスができるか知りたくて、毎週日曜日に若い人と勝負しているんですよ」。

 好々爺然とした風貌が爽やかに人を和ませます。





「港の朝」浜崎左髪子画一〇〇号

「港の朝」浜崎左髪子画一〇〇号
日本画家 (故)浜崎左髪子(さはつし)氏と親交があり、
現在、2000点を超えるクロッキーや収蔵品を有しています。
梅坪の包装紙も画伯によるもの。

「いい店ひろしま」に平安堂梅坪・本通店が選ばれました

現在、広島県内に14店舗あり、平成23年度、
「いい店ひろしま」に本通店が選ばれました。
素材を吟味し、手間を惜しまず作られる味が
多くのファンを魅了しています。