Vol.4 (株)にしき堂 代表取締役社長
大谷 博国さん

(株)にしき堂 代表取締役社長 大谷 博国さん

(株)にしき堂 代表取締役社長 大谷 博国さん

【プロフィール】
1953年生。広島市出身。
平成13年株式会社にしき堂 代表取締役社長就任。
平成19年食品衛生功労者として、「厚生労働大臣賞」を受賞。



『お菓子は平和の象徴』
広島の地に再びお菓子文化を花開かせたい。


 「お菓子は平和の象徴。そして文化です」とおっしゃるのは、広島を代表する銘菓「もみじ饅頭」を製造し続け、今年で60年を迎える「にしき堂」の代表取締役社長 大谷博国さん。

 「百試千改(ひゃくしせんかい)」をモットーに、常に新しい味・新しい商品を産み出し、全国でも高い知名度を誇る「広島の菓子」のパイオニア的存在です。また、今ある味をさらにおいしくするために、その日の天候によって配合を調節したり、毎年、味や歯ごたえなどに変化を持たせて、その時代にあったお菓子を追究し続けています。


 大谷さんが味の決め手として参考にしているのが、毎日寄せられるお客様からの声。一昨年に発売し、大ヒットとなった「生もみじ」も実はお客様の声から考え出されたもので、開発に10年の歳月を経たとか。今年3月に発売した新作の「抹茶もみじ」も然り。常にお客様の声に耳を傾け、決して妥協を許さないお菓子づくりの姿勢には大谷さんなりの理由がありました。

 全国的に広島県はお菓子を食べる習慣があまりなく、戦前まで華やいでいたお菓子文化をなんとか復活させ、お菓子の豊かさを伝えたい。そのためにも百年続く菓子屋でありたいと語る大谷さん。「自宅でも、もみじ饅頭を食べてほしいです。そこには家族の団欒や親しい人とのくつろぎ、恋人同士の語らいなど、和やかな雰囲気があるはずです。和菓子の和はなごみの和。ほらっ、平和のお菓子でしょ」。

 その思いはパッケージのデザインにも表れており、昨年から発売中の「瀬戸こまち」は広島大学との共同開発にちなんで、広大生がデザインしたものを採用したのだとか。ここにも地元への愛情が窺えます。


 最後にCHIC世代の方に向けて、こう語られました。「まずは、広島の街を歩いてほしいですね。歩き慣れた街でも、歩くたび、何か新しい発見があるはずですよ」。
 「我以外皆我師」を座右の銘としている大谷さん。少年のように輝くその瞳には、広島の明るい未来が映っているようでした。





大ヒット中の「生もみじ」

大ヒット中の「生もみじ」。
新作の抹茶味は上品な甘さが口の中に広がり、
抹茶の風味がスッと残る逸品。

東区光町にある「(株)にしき堂 」本店

東区光町にある本店。上階は年中無休の
クリーン工場なので、作り立てを味わえます。
お店の前には数種類もの紅葉の木があり、
季節によって違った趣を見せます。